フリーランスエンジニアになるための基礎知識
フリーランスにおすすめのプログラミングスクールを間違えずに選ぶためにはフリーランスでエンジニア(プログラマー)になるための知識が必要です。
まず最初にフリーランスとは一体何なのか?日本でフリーランス活動するとはどういうことなのか?といったフリーランスについて簡単にご説明します。日本のフリーランス活動が増えてきている事実が分かると思います。
それを踏まえ得て、日本でフリーランスエンジニアとして活動することのメリットやデメリットとしてをご説明します。
フリーランスは一般的に働き方になりつつある
フリーランスとは、会社から雇われずに直接仕事を請け負って個人で活動する働き方です。言葉の通り、アメリカで流行っている働き方を日本が輸入してきました。
フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。日本では『自由業』『自由職業』『フリーランス』と呼ばれる。請け負った業務を実際に遂行する本人はフリーランサー、フリーエージェントと呼ばれる。
フリーターやパートという言葉が日本にはありますが、フリーターやパートは正社員以外の雇用形態で企業に雇われることを指しますので、フリーターやパートとは全然違います。
日本では個人事業主という働き方がありますが、フリーランスとは個人事業主だと思っていただいて間違いないです。個人事業主と法人化していない会社で、法人と個人事業主の違いは国に会社として届け出を出しているか?いないか?の違いです。
広がっているフリーランスの働き方
フリーランスという働き方は日本というよりも世界全体で広がっている働き方です。
例えばフリーランスという言葉の発祥の国であるアメリカ。いまや労働人口の40%がフリーランスという働き方です。アメリカの労働人口が1・5億人なので約5500万人がフリーランスで活躍していることになります。アメリカのフリーランス人口は3年後に50%を超えるといわれています。
そして、日本のフリーランス人口も急激に増えています。大手クラウドソーシングのランサーズという会社が発表した「フリーランス実態調査2018」によると、副業を含むフリーランスで働く人数は1100万人もいます。2015年には913万人だったので、わずか3年間で約206万人も増加したことがわかります。
ただし、フリーランスの内訳に関しては日本とアメリカでは異なります。
アメリカのフリーランスの約30%は記者や編集者になります。次に多いのはデザイナーで20%です。IT関係のフリーランスは7%で翻訳家が7%が次いでの主要フリーランスの職種になります。
日本のフリーランスは約25%がエンジニア関係の仕事。ついで弁護士や司法書士などの士業が25%、次にデザイナーが13%、ライターが13%、翻訳家が8%です。
一昔であれば個人の資格やスキルで食べていけるのは翻訳家のイメージがありましたが、いまやフリーランスと言ったらエンジニアになっているんです。
日本でのフリーランス活動は少しフランク
日本でのフリーランス活動は、すごく多彩です。必ずしも会社を辞めて、その道1本で食べていく独立のような働き方だけではありません。イメージとしては、自分の得意な領域を隙間時間でお金に変えるほうが主流かもしれません。
そのため会社員で安定的な収益を上げながら、副業で暇な時間を見つけて働くというスタイルをとっている人がかなり多いのも特徴的で約50%ほどが副業(複業)。
こちらは日本のフリーランスのタイプ別の労働時間になります。
※画像引用:ランサーズ「フリーランスの収入と労働時間」
副業系の働き方を見るとわかりますが、1週間の労働時間が5時間以内の人が61%です。10時間以内の19%も合わせると、ほとんどが1日1時間以内で活動しているのがわかります。
働きたい時に働きたいだけ活動できるのことが、フリーランスが日本で流行り始めた理由の1つと言えます。
フリーランスのメリット
フリーランスエンジニアとして活動するメリットはたくさんありますが、よくいわれるのは以下の3つです。
- 仕事を選べる
- 出勤0分。在宅や旅行しながら仕事ができる
- 仕事の単価が高いこと
どのメリットもサラリーマンで働いていて「何とかならないかな」と思ったことがあるものも多いです。順番に解説していきます。
仕事を選べる
フリーランスエンジニアは仕事を容易に選ぶことができます。例えばスマホ用のアプリだけをつくりたいと思うのであれば、スマホ用のアプリ開発の仕事だけを請け負えばいいわけです。
サラリーマンは会社の方針があっての仕事なので、会社がスマホ用のアプリ開発を辞めてしまえば従うしかありません。ただ、サラリーマンでもその場合転職してしまえば自分のやりたいだけの仕事をできる、という言い方はできます。しかし、サラリーマンは勤務年数で給料が上がっていくのが基本であり、会社を変えるには転職活動もあるわけです。
自分のやりたい仕事を誰からの妨げもなく自由にできるのがフリーランスエンジニアの良いとこです。
どこでも仕事ができる
フリーランスエンジニアでもっとも分かりやすいメリットは、どこでも仕事ができることです。
フリーランスの中で特にエンジニアとして働くのであれば、リモートで開発を行う機会が多いです。リモートとは、会社に出勤したり直接打ち合わせをせずにメールや電話のみのやり取りで開発を行うことをいいます。
会社に出勤せずに顔を合わせずに打ち合わせをする必要がないので、依頼主が北海道、フリーランスが沖縄にいても成立します。言い換えると在宅で仕事をすることができるので満員電車に1時間乗って疲れることもありません。草津や熱海でゆっくり温泉につかって、合間にホテルで仕事をすることも可能です。
副業(複業)フリーランスエンジニアが1時間という短い時間で稼ぐことができているのも帰りの電車内でパソコンを使って仕事を終わらせることもできるからです。
仕事の単価が高いこと
フリーランスエンジニアには特にですが、仕事の単価はサラリーマン時代では信じられないほど高いです。例えば、こちらは実際のフリーランスの案件になります。
飲食店のウェブサイトを作成するお仕事ですが、30万円~50万円になります。ウェブサイトといっても依頼によって規模が異なるのですが、こちらは1週間程度で作成できる案件です。
1週間で30万円~50万円というのはサラリーマンとしてずっと生きてきた人にとっては衝撃の報酬かもしれません。しかし、フリーランスで1週間規模の案件で30万~50万円というのは高い金額ではありません。むしろ相場より少し低いかもしれません。
実は、社員に払う給料は相場で管理されています。つまりどんなに働いていても成果を出しても月30万円支払えば文句は言われず、40万円出せば高給といわれます。これが給料です。
しかし、フリーランスは成果で報酬がもらえるので、価値のあるものを作ることができればそれに見合った報酬がもらえます。労働時間は関係ありません。比較的自由が効くことがフリーランスのメリットで注目されがちですが、むしろ一番注目されるべきは報酬の高さと言えます。
フリーランスのデメリット
フリーランスエンジニアにはデメリットもあります。よく言われるデメリットを3つご紹介します。
- 月の給料が決まっていない
- 福利厚生がない
- お金を借りにくい
「こんなんじゃなかった」と後悔しないようにしっかりと把握しておきましょう。また、そのデメリットに対する対策もご紹介します。
月の給料が不安定
フリーランスエンジニアの給料は高い人で月に300万円とか500万円など、びっくりするような数字がならびます。月300万円で1日5時間労働の人も日本にはいます。これはフリーランスの成果が労働時間ではなく、成果に対してお金が貰える仕事だからです。
しかし、これは悪い言い方をすると、どんなに労働時間が多くても低い給料になる可能性があるということです。
サラリーマンであれば、月に働く時間はだいたい同じになることを見越して毎月決まった給料が支給されます。これは労働時間に対して給料が支払われているからです。言い換えれば成果を出しても労働時間が伸びないと給料は伸びにくいということです。同期より倍の成果をだしていても給料がほぼ同じになってしまうのはこれが理由です。ただ良い言い方をすれば成果の出ない調子が悪い月も同じ金額がもらえます。
どちらが良いのかは難しいところですが、良くも悪くも月の給料が不安定になってしまうところが一般的にはデメリットです。
報酬が下がっても問題ないようにサラリーマンとして働きながら生活最低限の収入は確保し、爆発的な報酬を期待できるフリーランスを副業として活動することです。また、報酬が前後するといっても数年の経験を積めば予想できるようになります。それまでは副業フリーランスとして活動するのがおすすめです。
福利厚生がない
専業でフリーランス1本で食べていくことを決めた人のデメリットになります。フリーランスは誰かに雇われているわけではないので、福利厚生がありません。
例えば、東京で月30万円ほど稼いでいる人の健康保険料や厚生年金は8万円前後になりますが、このうち半額の4万円は会社が負担してくれています。つまり、月30万円フリーランスとして稼ぐと本来は税金で8万円持っていかれるところを4万円で済むわけです。サラリーマンが手取りの額以上に特をしているのはここにあります。
しかし、フリーランスにも優遇措置があります。経費です。
例えば30万円の売上で経費が20万円だった場合は、売上が10万円になります。この場合は年収換算すると120万円なのでほぼ無税になります。もちろん経費はフリーランス活動のために使ったものしか計上できませんが、完全に私生活と分離することはできません。スマホ代の半分は経費にできますし、家に事務所を構えれば家賃は4割くらいは経費にすることもできますし、飲み代も経費になることもあります。
このようにプライベートの自分が得することも経費にできる、というメリットは存在します。
お金を借りにくい
お金を借りにくいのがフリーランスのデメリットです。
お金を借りにくいというのは借金をするだけでなく、クレジットカードなどの審査も落ちてしまうということです。家を購入するときのローンなども含めて3年程度フリーランスとしての実績がないと難しい傾向にあります。サラリーマンであれば住宅ローンなどはほぼ通りますが、フリーランスだと普通に落ちることがあります。
対策は2つあります。
- 会社を辞める前にクレジットカードなどを発行すること
- 副業でフリーランス活動をすること
フリーランスになったらカードは作れませんが、フリーランスになってもカードを募集されることはありません。サラリーマンを辞める前にカードをたくさん作っておくのも手段です。
また、副業フリーランスであれば、サラリーマンの身分には変わりないのでカードを作成することができます。うまくサラリーマンという立場を活かすことがフリーランスのデメリット対策になります。
プログラミングスクールからフリーランス月収50万円までの流れ
最近は「卒業生が半年後にフリーランスで月収50万円を達成!」というアピールをしているプログラミングスクールが増えてきました。インパクトのあるPRなのですが、どこのプログラミングスクールのホームページを見ていても書いてあるので厳密に言うと差別化にはならなくなってきています。
見方を変えると「プログラミングスクール卒業→フリーランスで月収50万円」は珍しくない、よくある光景だということです。エンジニア業界以外の人から見ると疑ってしまうキャリアアップですが、エンジニア業界ではさほど難しくないレベルのキャリアアップということです。
ここでは、プログラミングスクール入会からフリーランスで月収50万円まで行く理由や流れをご紹介したい思います。
結論からいうと
- プログラミングスクールの教育レベルが高い
- IT業界は仕事の単価が高い
の2点が理由となっています。
プログラミングスクールで必要なスキルが全て学べる
フリーランスで活躍できるレベルのスキルを学べるプログラミングスクールがいま増えています。フリーランスで活躍できるレベルのスキルとは、自分の作ってみたいアプリやサービスを自分の手で1から作り上げることができるレベルです。
つまり、基本的なプログラミングの知識で学んで終わりではなく、オリジナルサービスやオリジナルアプリを作るところまで見てくれるプログラミングスクールが出てきました。
例えば、こちらはテックアカデミーというプログラミングスクールの学習内容です。
iPhoneアプリ開発というコースを見てみると、オリジナルアプリを実際にリリースするまでがコース内容となっていることがわかります。
フリーランスエンジニアはお客さんから作りたいプログラムの内容を聞いて、1からそのプログラムを作っていく仕事になります。オリジナルアプリを作るということは、実際にフリーランスでの仕事を一通り体験することと同じです。
「プログラムの知識がある」ではなく「プログラムを作れる」というところをゴールに置いているプログラミングスクールが増えています。
フリーランスを目指す場合のプログラミングスクールの注意点
プログラミングスクールはいろいろな形態があります。就職を専門としたプログラミングスクールもありますし、特定の分野に特化したプログラミングスクールもあります。
フリーランスを目指すうえでプログラミングスクールを選ぶときの注意点はオリジナルアプリ、オリジナルプログラムが作成できないことは避けることです。
プログラミングをするにあたって、どういった流れで1から完成まで進んでいくのか?を体験できるのがオリジナルアプリの開発です。言ってみればお客さんから依頼された要件満たすプログラムを開発する疑似練習になります。野球でいうバットのフリ方を勉強しても、ボールを打ってみないと分からないことはたくさんあるはずです。
プログラミングスクールであれば全てオリジナルアプリを開発できるわけではなく、勉強はするけどオリジナルアプリの開発がないところもあります。就職するだけなら不要かもしれませんが、フリーランスを目指すのであれば必ずオリジナルアプリが開発できるところを選ぶことをおすすめします。
プログラムは報酬が高いので月50万円の壁は高くない
プログラミングスクールでプログラミングができるようになったとしても自分で50万円の売上を上げられるかは別の話です。しかし、プログラミングができれば月50万円の壁は低いです。
月50万円の壁が高くない、というのはフリーランスエンジニアの相場から言える話です。
フリーランスエンジニアは個人のつながりで仕事を獲得していく方法もありますが、フリーランスの仕事仲介サイトもあります。その一つが大手フリーランス仲介サイトのレバテックです。実際に検索してみるとわかりますが、月50以下の案件を探すのが大変なくらいの高単価で仕事が回っているのが分かると思います。
例えば、こちらのiPhoneアプリの開発の案件であれば月80万円の単価で獲得できます。
この仕事を受注することができれば、月80万円は保証されるということです。もちろん、月に100万円を超える仕事や時給3500円の仕事などがあります。
ちなみにサラリーマンの場合だと、同じことをやる仕事でも月40万円くらいの給料が相場です。サラリーマンの場合は仕事が暇なときも同じ給料を払わなくてはいけないので制御されてしまいます。しかし、フリーランスであれば、仕事をお願いしているときだけ支払いをすればいいので、サラリーマンと比べて高単価の依頼でも黒字になるということです。
また、この仕事はプロジェクトへの協力依頼なので、月いくらという単価ですが、1件いくらという仕事もあります。例えば、ランサーズというサイトがありますが、これもフリーランスの仕事の依頼と受注の仲介するサイトです。そこの仕事で実際に依頼がでている仕事を紹介します。
こちらはiPhone向けの時計アプリを開発するお仕事です。iPhoneに自分好みの液晶タイプの時計を作って欲しいという依頼です。フリーランスの熟練度によっても開発スピードは変わりますが、半日程度で開発が終わる案件です。2~3時間打ち合わせに費やしたとしても1日まるまる時間を使えば完成するレベルです。つまり、日給5万円ということです。同じような案件を週に3件ほど開発したとして15万円、1ヶ月で60万円の計算になります。
※慣れているフリーランスによっては、こういう低単価の仕事を細々やるよりは1件30万円~100万円のそれなりに規模の開発を2~3件くらいやる人もいます。
これがプログラミングというスキルを身に着けた人が会社に雇われずにフリーランスとして活動する人の報酬です。つまり、売上月50万円を超えるのが比較的容易なのは、エンジニア業界の単価がすごい高いからです。そして、売上50万円に対して基本的には人件費しかかからないのがプログラミングなので、自分ひとりでつくった場合はそのまま利益50万円になります。
フリーランスを目指すあなたにオススメのプログラミングスクール
フリーランスエンジニアを目指すのであれば、オリジナルサービス(オリジナルアプリ)を作れるプログラミングスクールがおすすめです。
フリーランスエンジニアはお客さんの作りたいサービスを開発するお仕事です。ただプログラミング知識を付けるだけでは足りません。実際にサービスやアプリを作った経験を積めないプログラミングスクールはフリーランス志望には向いてないからです。
そこでオリジナルサービス作れるプログラミングスクールを料金の安い順にランキング形式でご紹介します。
1ヶ月換算の料金 | 89,500円 |
---|---|
代表コース | 8週間プラン:179,000円 |
営業時間 | 昼15時00~夜23時00分 |
個別レッスン回数 | 2回/週 |
1ヶ月換算の料金 | 138,700円 |
---|---|
代表コース | 3ヶ月プラン:416,100円 |
営業時間 | 朝8時00~夜22時00分 |
個別レッスン回数 | 1~2回/週 |
1ヶ月換算の料金 | 75,000円 |
---|---|
代表コース | 6ヶ月プラン:450,000円 ※最低6ヶ月コースから |
営業時間 | 朝10時00~夜22時00分 ※土日は20時まで |
個別レッスン回数 | 個別レッスンは無し |
1ヶ月換算の料金 | 89,500円 |
---|---|
代表コース | 8週間プラン:179,000円 |
営業時間 | 昼15時00~夜23時00分 |
個別レッスン回数 | 2回/週 |