40代50代でプログラマーを目指せば老後の不安が減る
年金受給がどんどん遅くなるなかで、定年退職後の破産が目立ちます。貯金の額が全然足りない、投資の失敗など原因は様々です。
20代30代と異なるのは足りなくなったら働いて稼げば良い、という考え方ができなくなることです。お金がなくなったら終わりというのが60代以降にまっている世界です。
しかし、プログラミングを学ぶことで老後の不安をかなり減らせるんです。
いま人に雇われず、直接仕事を請け負って生活をするフリーランスという働き方が日本でも広がってきました。理由はプログラミングの仕事が日本で増えたからです。
まずは定年後や60歳以降でおちいる問題点をご紹介します。そして、プログラミングがこの問題点にどのように役に立つのかをご紹介します。
定年退職後や60歳以降の悲惨な現状
40代や50代であれば意識しはじめる定年後や60代以降の生活。年金の受給額も減っていることもあり、かなり悲惨なことになってきました。
60歳から必要な生活費は月に約27万円
総務省の調べによると、60歳以上の高齢夫婦の1ヶ月の生活費は約27万円です。それに比べて高齢夫婦の平均的な収入(年金受給も含めて)は約21万円です。
画像引用:総務省「家計調査報告」
つまり、平均的な年金受給などを貰えたとしても普通の生活をするだけで毎月6万円づつ貯金が減っていきます。もちろん、旅行に行ったり交際費が増えればそれだけ貯金が減っていくことになります。
それなりに蓄えていたとしても貯金が無条件に減り続けていくのは非常にシンドいと口をそろえて語ります。
また、これは2017年の収入データになります。40代や50代が年金を貰える今から10年後20年後に同じように年金がもらえるとは限りません。むしろ減っていくのが間違いないと考えたほうが賢明です。
いまの40代50代は年金に期待できない。
40代50代が年金を受給し始める10年後20年後までに今と同じ年金制度があるとは限りません。むしろ、自分達が年金を受取る減額されたり受給できる年が上がってしまう可能性が高いです。
実際に2018年4月に財務省が公開した資料の中に年金受給できる年を68歳に引き上げようという案が出ています。(参考:財務省「財政制度分科会」)
ちなみに小学生プログラミングの義務教育化も同じように情報公開されて、実際に義務化される2020年までに10年かかっていません。
くわえて年金だけでなく、今の40代50代は社会保障にも期待できなくなります。既にいろいろな専門家からも言われていますが、2025年の日本は3人に1人が65歳で5人に1人が75歳です。
社会保障に期待できないということは病気にかかった時や薬をもらうときの自己負担が増えるわけです。つまり、社会保障が増えるということは出費が増えるということです。加えて、消費税も20%まで上がる予定です。
まとめると40代50代が老後を迎えたとき、収入は減って支出は増えます。言い換えると定年退職後もある程度の収入を得るためにアルバイトをする必要が出てきます。
シニアバイトの落とし穴
40代50代が高齢になったときに減ってしまう年金と増える支出にできる対策はアルバイトです。しかし、シニアバイトと呼ばれる高齢者のアルバイトは非常にシビアな現実が待っています。
苦労して採用が決まったアルバイトだが条件面はいいとは言い難い。日給は7000円、夜勤だと8000円だ。食費などは出ない。交通費も出ない。食費、交通費を除くと手取り6000程度になってしまう。他に職がありそうに思えるが辞めるに辞められない。週に6日間働く。それでも月収は20万円にも満たない。
また、平川芳雄さん(仮名)は現在、大手ショッピングモールの派遣アルバイトとして勤務している。仕事内容は買い物カゴ、ショッピングカートの整理、駐車場内の清掃、その他ショッピングモール内での雑用の一切を担う。
雇用条件は、朝9時から夕方6時までの9時間拘束・約8時間労働。昼食時の休憩時間中は時給換算されない。時給875円で休憩時間30分を除き7時間半働く。
引用:livedoorNEWS「中高年フリーターの悲劇」
このように体力が衰えていくにも関わらず、過酷な労働条件で働かされて、しかも低賃金のシニアは現時点でも増えています。さらにシニア層が増えていくなかで、このような仕事につくのも一苦労になるのは想像できます。
また、このような仕事先を見つけられたとしても、高齢になればなるほど健康面でのトラブルは増えていきます。もし、怪我をしてしまったときには若い人以上に生活を持ち直すのは困難になっていきます。
では、年金などの収入が減り、支出が増え、仕事で補うにも健康面でのリスクがある中でどのように準備をしていけば良いのでしょうか?
40代50代でプログラミングを学ぶ人が急増している理由はまさにここにあるんです。
40代50代プログラム勉強が60歳以降の人生を幸せにする
10年前や20年前であれば技術があっても企業に務めたり大きな資本金がなければお金にはなりませんでした。
しかし、プログラミングはパソコン1台あればお金に変わります。
スマホの普及によって、個人レベルで開発できるプログラムの依頼が急増している背景もあります。ここからは今からプログラミングを勉強するとどんな道があるのか?どんな未来が期待できるのか?をご紹介します。
勘違いしてはダメ。40代50代の正社員の転職は難しい
40代50代で今からプログラミングを勉強してエンジニア正社員に転職する人はいます。しかし、稀であると考えたほうが良いです。
30代であればエンジニア転職はぜんぜん可能ですが、40代50代であれば今から未経験プログラマーへの転職は大変な上に成功する確率は低いです。
正社員に転職することはどうしても年齢を見られてしまいます。企業側も40代や50代を迎えるのであればそれなりの給料を払う必要があるからです。
プログラマーやエンジニアは待遇が他の業界と比べて良いので、30代だけでなく20代からも人気です。その中で40代や50代の未経験者を取る理由は薄いです。
それが分かって40代や50代がプログラミングを学ぶ理由は何でしょうか?
年齢がハンデではなく、むしろ年齢が高いほうがプラスに働くフリーランスという働き方がプログラマーにはできるからです。
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プログラミングジャパンの口コミと評判について調べてみました。
フリーランスに年齢関係なし。むしろ、若い人は不利。
フリーランスというのは、会社に雇われずに個人で仕事を受けて報酬をもらう人のことをいいます。個人事業主を少しカッコよく言った言葉になります。
後ほど紹介しますが、フリーランスに気軽に仕事を依頼できる仕組みが整ってきています。そのおかげでフリーランスで活動するプログラマーは1日~3日くらいでプログラムを組んで報酬5~10万円という仕事がわんさか飛び交ってます。
例えば、フリーランスに依頼できるサイトにこういった仕事があります。
画像引用:ランサーズ
iPhoneのスマホにはデジタル時計がありません。なのでオリジナルアプリとしてデジタル時計を作って欲しいという依頼です。1時間前後打ち合わせをして内容を聞いて、半日~1日くらいで作り終わって納品できます。
1日~3日程度で作成できる規模であれば、会社を作って事務所を借りて従業員を雇う必要もありません。スマホアプリを作るための知識がある程度あればできるお仕事です。
そして、フリーランスで請け負う仕事に年齢は関係ありません。むしろ、あなたがお客様だとして駆け出しの新人と40代50代のベテランっぽくみえるプログラマー、値段が同じならどちらを選ぶでしょうか?ということです。
採用では若い人が有利で年齢が高い人が不利なのは常識です。しかし、仕事を依頼する立場になった瞬間、経験が浅そうな若い人は不利になり、実績を積んでいて信頼できそうな40代50代は有利になるわけです。
では、実際に年金をもらいながらフリーランスをやったとしてどんな生活ができるのでしょうか?
60歳以降の理想の生活
年金を受給しながら生活をしていくとして、足りない金額は約5万円です。
画像引用:総務省「家計調査報告」
先程紹介したスマホアプリの開発をするとして、1ヶ月に2日だけ仕事を行います。1日中作業するのは大変だと思うので、4日にわけて午前中だけやるのもいいかもしれません。1ヶ月に最初の2日だけ働く、これで定年退職後に貯金が減らなくなります。これだけでも心持ちが違いますよね。
仮にこれをアルバイトで行おうと思ったら、時給850円のアルバイトを月に約60時間やる必要があります。1日5時間働いても約2日に1回は働く必要があります。雨の日も体調の悪いときも休めません。これがプログラミングを学んだ人間と会社で働くことはできるけどフリーでは仕事できない人間との違いです。
また、パソコンがあればどこでも仕事ができるのがフリーランスの良いところです。沖縄で民宿を取って1週間滞在したいとします。これも5万円程度でしょうか。同じように午前中のみ4日ほど仕事をすることで貯金は減りません。
アルバイトでこれは難しいですよね。働く場所は同じですし、シフトがあるので迷惑がかかって長期間の休みは何度もとれません。せっかく会社勤めが終わる年齢なのに何も変わりません。
フリーランスであれば、貯金を切り崩すことなく旅行を楽しめる老後生活を楽しむことができます。パソコンがあればいいので、北海道でも沖縄でも海外でも関係ありません。
ただ、40代50代からでもプログラミングを気軽に学べるものなのでしょうか?
40代50代でも気軽にプログラミング勉強ができる環境あり
実は40代50代でプログラミングを勉強している人が増えている理由には、プログラミングスクールの進化も1つの理由です。1つの教室に集まって30人くらいで先生の話を聞きながら勉強する、というのが一昔前のやり方でした。
しかし、いまのプログラミングスクールは
- パソコンがあればネットを繋いで自宅で勉強できる
- マンツーマンで指導をしてくれる
- 卒業時にオリジナルのプログラム作成の支援をしてもらえる
というサービスを受けることができます。
パソコンがあればネットを繋いで自宅で勉強できる
やはりプログラミングを学ぶのは20代や30代が多いせいか、40代50代がプログラミングスクールに通いながら勉強するのは正直シンドいです。なので自宅で勉強できるとなると周りを一切気にせずに勉強に集中することができます。
通学タイプのプログラミングスクールしかなかったときは「20代ばっかりの中で43歳の私がポツンと一人受講しているのは気持ち的に辛かったです。(男性/40代)」という感想のようにプログラミングを勉強するまでの別のハードルがありました。
ただ、家のパソコンをネットで繋いで勉強できれば、周りは気にしないで済みます。
マンツーマンで指導をしてくれる
40代50代はパソコン自体そこまで詳しくない世代と言われています。なので集団で同じ授業を受けた場合には、どうしても基礎知識的な部分で20代や30代と比べて劣ってしまいます。周りが20代の中で分からないことを手を上げて質問するのは正直シンドイです。
しかし、講義は全てマンツーマンというプログラミングスクールが増えています。周りを気にせずに自分が知りたいことを好きなだけ質問しながら授業を進められるスタイルは40代50代からはウケが良いです。
卒業時にオリジナルのプログラム作成の支援をしてもらえる
40代50代でプログラミングスクールに通う人はフリーランスを目指している人がほとんどです。(副業で仕事の合間にフリーランスで活躍する、という形が多いです。)
フリーランスで活躍するためには、自分で1から10までプログラムを作る必要があります。プログラミングスクールによっては一通りプログラムを勉強し終わった後に自分で作ってみたいプログラムを作ることができます。そしてマンツーマンでそれを見てくれる、というイメージです。
つまり、「本で勉強して知識がつきました」で終わるのではなく「自分でイメージしたプログラムを1から作ることができる」ところまで自分を引っ張っていってくれるプログラミングスクールができてきた、ということです。
フリーランスになるのであれば、1からプログラムを作るという経験が大切になってきます。
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参考サイト:Select-Point